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雨漏り対策 ~雨水侵入を防ぐ捨て谷(すてだに)の重要性2~

家づくりのノウハウ

雨が多くなるこの時期は、雨漏りの相談も多くなります。先日も雨漏りのご相談をいただきました。こちらの事例から、雨漏り調査、原因と対策(補修方法)をご紹介します。

以前、和室リフォームやLDKの内装リフォームを施工させていただいたOBお施主様より、「雨漏りが酷くて直してほしい」とご依頼がありました。

現場に出向いて屋根に上がると、屋根は平板スレート葺です。ぱっと見は悪そうなところは特に無さそうに感じました。次に雨漏り箇所を特定するために小屋裏に入りました。すると野地合板が濡れてその下の天井のボードがボロボロになっています。こちらのお宅は屋根が平面的に見るとにL字型になっており、雨漏りはL字のちょうど入角(いりずみ)あたりの位置です。

野地合板の濡れ・シミ

天井のボードが雨でボロボロに

赤丸の位置で雨漏りが発生していることが分かりました。 
(写真奥から手前に向けて勾配が付いています)

もう一度屋根に登ってよく見てみると。雨押えと呼ばれる板金部材の出口部分がコーキングで塞がれています。雨押えの板金の下は、万が一、雨が風と一緒に吹き上げて侵入した際に雨水を排出するように捨て谷と呼ばれる部材が設けてありますが、これでは水が排出できません。 
出口を失った雨水は、雨押えの中でオーバーフローし、室内へ垂れていきます。

コーキングをカッターで切り取り、雨押えを剥がしてみます。

本来は、吹き上げた雨水が捨て谷を通って外に流れていきますが、赤丸の位置でコーキングしてあったため、雨漏りしました。(ちなみに捨て谷も短いです)

既存の捨て谷の下に、新しい捨て谷(グレー色)を差し込み、捨て谷を延長しました。これで安心です。

雨押えを復旧し、補修完了です。(もちろん雨押えの出口はコーキングしていません。)

後日、大雨があり、お施主様に確認したところ、雨漏りが止まったという事でした。喜んで頂けて良かったです。

以前紹介した雨漏り補修の記事はこちら

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