天井が剥がれおちました…原因は?!
以前リフォーム工事をさせていただいたOBお施主様から「天井が剥がれて雨漏りしている」とご相談いただきました。
現場へ駆けつけます…これは大変です。

よりによってキッチンの真上…長期にわたり水がしみこみ、ついにクロスが剥がれ落ちるレベルに。カビもひどいです。



雨漏りの原因は…過去にブログ記事でもお話したことがありますが「谷樋の劣化」でした。
谷樋(たにどい)とは2つの屋根がぶつかる谷に取り付けられている板金のことで、2方向の屋根から集まる大量の雨水の通りみちになるため、長い間に劣化が進んでしまいます。雨漏りの原因部位ナンバーワンです。
谷樋についての説明は当時の記事と併せてぜひご覧ください→コチラから
屋根に上ってみると、過去のブログ同様テープなどで補修して耐え抜いていたことがわかります。


周辺の瓦を取り外しアスファルトルーフィング(防水シート)、ステンレス製の谷樋を施工します。

瓦を戻し完了。雨漏りの原因が取り除かれました。

あいにく家を支える構造体への影響はなく、腐食した天井を張り替えて工事は完了しました。



雨漏りの放置は今回のような「カビ・シミ」や「クロスが剥がれ落ちる」だけでなく、「構造体の腐食」や「漏電による火災」のおそれもあり大変危険です。
今回の事例でおわかりいただけたと思いますが、谷樋を補修しようとした時点で谷樋の交換をしていれば、内部の工事費用はかからなかったことになります。
いかに早く対処するかが、皆様の安全にも家計のためにも非常に大切ってことですね。
銅板自体の耐用年数は60年以上言われており銅板が最強説でした。
しかし谷樋に使用した場合、大量の雨に晒され、瓦の釉薬によって銅が溶ける、酸性雨、経年劣化やオーバーフローの影響でサビが発生したり穴があく…などで見直され、現在では谷樋に銅板を使用した場合の耐用年数は20~30年と言われ、ガルバやステンレス製が主流となっています。
シンプルな屋根に谷樋はありませんが、皆様のお宅の屋根に谷樋はありませんか?さらに銅板でできていませんか?20~30年経っていませんか?
当てはまる方は谷樋劣化の恐れがあります。少しでもおかしいと思ったり、我が家はどうかな?と気になる方は遠慮なくご相談くださいね。