焼津の家
認定長期優良住宅
ご夫婦とお子さまが暮らす木の温もりあふれる住まいです。
実はこちらのお施主様はご夫婦そろってヤマタケ建設スタッフの竹田陽平のご友人。ご主人はサーフィン仲間の先輩、奥様は高校時代の同級生というご縁から、今回の家づくりをご依頼いただきました。
アウトドアやキャンプが大好きなご夫婦のライフスタイルに合わせて、サーフィンやキャンプ道具をしっかりと収納できる広い土間スペースと土間収納をご提案。
また、自然の中で過ごす時間を大切にされていることから、ヤマタケ建設が得意とする「木のぬくもりを活かした家づくり」にも大変共感していただきました。
設計していく上で特に工夫したのが、日照の取り入れ方です。南側の隣地に2階建ての住宅が境界近くに立っており、1階への採光が難しい環境でした。
そこで、リビング上部に吹き抜けを設け、上から光を取り込む設計に。3Dパースによる日照シミュレーションを用いてリビングに自然光が届きやすいように窓のサイズ・位置・高さを細かく検討しました。構造材をあらわしで見せた開放的な吹き抜け空間も、この家の大きな魅力のひとつです。
また、奥様が特にこだわられたのがステンレス製のオリジナルキッチン。対面スタイルに造作カウンターを組み合わせ、デザイン性と機能性を両立させました。
さらに、土間とリビングの間は三枚引き戸で仕切ることができ、開け放てば広々としたリビング空間に早変わり。お子さまとのびのびと過ごせる、暮らしにフィットした間取りが完成しました。

外観の仕上げには、塗り壁・無垢の杉板張り・ガルバリウム鋼板の異素材を組み合わせ、洗練された表情に。自然素材の温かみとモダンな素材感が融合し、街並みにも美しく映えます。

光の入り方を計算した、無垢材の美しさが際立つ吹き抜けリビング。梁や天井に使用した無垢の杉材が、やわらかな光に照らされて、木目の美しさがより一層引き立ちます。

東面と南面に配置した大きな窓から、やわらかな自然光がたっぷりと差し込みます。

三枚引き戸を開け放つと、室内と屋外のような広がりを感じられる大空間が出現します。暮らしの自由度が高まる間取りです。

高さ・奥行き・使い勝手まで細かく設計された、オーダーメイドの造作カウンター。料理や配膳のしやすさを追求した奥様のこだわりが光ります。タイル仕上げのシンクまわりもアクセントになり、木の温もりと調和したデザイン性と機能性を兼ね備えています。

キッチンの背面には造作収納を設置。棚の高さや奥行きは、お手持ちの調理家電や食器、ストック品にぴったり合うように完全オーダーメイドで仕上げています。自然素材の木のぬくもりと使い勝手の良さを両立させた、世界に一つだけの収納スペースです。

キッチンから直接アクセスできる造作ファミリークローゼットは、家事動線を短縮し、毎日の収納・片付けをスムーズにしてくれます。ハンガーパイプの高さや棚の位置も、ご家族の暮らし方に合わせた完全オリジナル設計です。

タイル・ミラー・収納棚まで自由にアレンジできる造作洗面台は、住む人のライフスタイルや好みにぴったり寄り添う一点もの。毎日の身支度が楽しくなる空間に。(ミラー取付前の写真です)

トイレ空間には、やわらかなイエローのアクセントクロスと、レトロかわいい小花柄のクッションフロアを採用。シンプルな中にも、さりげない可愛らしさと遊び心をプラス。限られたスペースだからこそ、クロスや床材で印象を変えられる、おすすめの空間です。

2階ホールは、天井・床ともに無垢の杉材を使用。木のぬくもりを感じながらも、ブラックのアイアン手すりが空間を引き締め、ナチュラルモダンな雰囲気に仕上がっています。

吹き抜けに面した大きな窓から、たっぷりの自然光が差し込む2階ホール。やわらかな木の風合いが空間全体を包みます。

階段・吹き抜け・窓の配置がつくる縦の抜け感が魅力の2階ホール。視線が抜けることで、より広がりを感じる設計です。

窓からの光と陰影の美しいバランス。そこにあるだけで落ち着く。そんな、暮らしの余白を大切にした空間です。

ヤマタケで数年かけて天然乾燥された材の中から、今回の工事で使用する柱を一本一本丁寧に選定中。長い年月をかけてじっくりと乾燥させた木材は、割れにくく、反りにくく、強く、美しい。“家の骨”となる大切な構造材だからこそ、職人の目と手で確かめて選びます。

材料はヤマタケの工場で一つ一つ手をかけて加工されます。

以下、上棟の様子。1階部分の柱を建て貫を通していきます。一気に家の“カタチ”が見えてくる、まさに見どころの一日。

桁の施工が完了。1階の構造がしっかりと組み上がり、2階の作業へ。見えないところにも常に丁寧さを意識します。

垂木を施工中。家のシルエットがはっきりしてきました。

断熱材・気密シートを丁寧に施工し気密測定を実施。見えないところにこそ、誠実さを込めて。

「完成が待ち遠しいね」そんな声が聞こえてきそうな後ろ姿。完成までも、完成してからも…私たちは丁寧に寄り添ってまいります。