木の話

含水率150%の木材をじっくりと建築材料へ ヤマタケの天然乾燥へのこだわり

2021年02月16日

 

こんにちは!!
ヤマタケ建設の竹田陽平です!
今日は木材の乾燥についてお話します。
 
そもそも木材は乾燥することによって精度と強度が高まることはご存じでしょうか?
 
木材は乾燥させることにより、反りや曲がりなどの狂いを防ぐことができ、腐朽に対しても強くなります。木材の乾燥の度合いについて“含水率(がんすいりつ)”という数値を使用します。木材のみの重さと木の中に含まれる水分の比率を表しています。木材の含水率は、30%未満になると急激に強度が増していき、20%に近づけばさらに倍近くにも強度が跳ね上がります。建築材としては20%~15%ほどに乾燥させた木材を使用すると良いとされていて、乾燥によって本来の性能を発揮してくれるのがお分かりいただけると思います。

 

含水率の測定
    
     
    
 
でも、伐採したての木材は乾燥している訳ではなく、含水率は150%~200%と言われています。この業界では生木(なまき)と呼びます。これでは、建築材としては向かないですね。壁内の結露や構造部に隙間ができたりしてしまいます。
以前に杉の丸太の皮むきの記事をご紹介しましたが(>>>「杉の皮むき」ブログへ)、あの皮むきの作業をすると木の水分が服や靴に掛かってけっこうずぶ濡れになるほどです。
 
ヤマタケ建設では建築材として使えるように、自社製材した材木はすべて天然乾燥で乾燥させています。手間暇はかかりますが、なるべく木材にストレスを掛けずに、本来持つ色合いや香りそして強度(ねばり)を損ねることなく乾燥を行いたいとの考えからなんです。      
 
では、私たちがこだわる天然乾燥についてご紹介していきます。
 
天然乾燥とは、皮を剥いた丸太などを屋外で自然の状態で乾燥、梁や柱など実際に使用する寸法よりもすこし大きめに製材して屋内で徐々に乾燥させる方法です。

自社工場で丸太から製材
    

天然乾燥
    
 
次に実際の工場の様子を見ながら、天然乾燥の方法を説明します。まず基本となるのが「桟積み(さんづみ)」で、木材と桟を交互に積み上げます。桟の種類は木材の大きさによって変えます。風の通り道を邪魔しないように整然と積み上げていく事が重要です。桟の位置がずれると、風が通りにくいだけでなく、荷重により木材が曲ってしまったりします。

自社倉庫
    

桟の種類を使い分けます
    

この状態で2年から大きさによっては3年以上かけてゆっくり乾燥させていきます。
そして、いよいよ材木として製材する前に含水率計で20%~15%ほどにまで乾燥していることを確かめて加工します。

    
 
このように天然乾燥でゆっくり乾燥した材木は住宅として建築された後もゆるやかに乾燥していきその強度を増していきます。住宅が完成した後に更に強度が増していくというのも天然乾燥の非常に良いところだと思います。