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稲荷神社・鳥居の話〜OB様からの写真とともに〜

木の話

先日、お稲荷さんの鳥居工事を施工させてもらったOB施主様より、お稲荷さんのお祭りの写真を送ってもらいました。

旗を何本も立てて、神社にお供えをします。その後、くじ引きなどを行なうそうです。

今回は、お稲荷さんの鳥居について少し調べてみます。

鳥居とは、神社の参道入口や社殿の周囲の玉垣に開かれた門やシンボルとして建っているだけではなく、神社の内側にある神聖な場所(神域)と人々が暮らす外側の場所(俗世間)の境界を表しています。

このほかにも、鳥居には神社の中に不浄なものが入らないようにする「結界」としての役割もあると言われています。

左右二本の柱の上に笠木を渡し、その下に柱を連結する貫を入れたもの。

笠木の下の島木のある「明神鳥居」の系統と、島木のない「神明鳥居」の系統に大別されます。

稲荷神社の鳥居は、「明神鳥居」の系統です。

■神明鳥居

全体的に直線的な鳥居で、鳥居の一番上にある「笠木」の両端が反っていません。

また、その下にある「貫」の両端が柱の外に突き出していないシンプルな形が特徴です。

自然木で作られていることが多く、伊勢神宮にある鳥居もこの「神明鳥居」です。

■明神鳥居

「笠木」の両端が、空へ向かって反り上がっていて、その下に「島木」を重ねているのが特徴です。

神明鳥居に比べると、力強く華やかな雰囲気を感じます。

朱色に塗られた鳥居は、主に「明神鳥居」に分類されています。

お稲荷さんの鳥居も朱色です。鳥居の色が赤い理由として、古くから日本では朱色に「魔除けの力」があると信じられていました。

また、朱色は身体に流れる血の色を連想させる為「生命力の象徴」としても考えられていたようです。

このような理由から、けがれを祓い力をもたらす色として神聖な場所である神社で使われるようになったのかもしれません。

また、たくさんの鳥居が並んでいる理由は、江戸時代に願い事が「通るように」また「通った」ことへのお礼として鳥居を奉納する習慣があったからです。

今、外国の観光客で人気の京都の伏見稲荷にはお礼として奉納されて、約一万基もの鳥居が立ち並びます。

20年程で全て建て替えられている為、どこを見てもきれいな鳥居が続きます。

伏見稲荷は全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮で、お稲荷さんと呼ばれて親しまれてきました。

歴史も古く、711年に創建されたと伝わっています。

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