株式会社ヤマタケ建設

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基礎の水抜き穴の必要性 -もしもの時のために

家づくりのこだわり

新築工事の現場で基礎工事が進んでいます。

コンクリート打設後の養生を終え、本日型枠を丁寧に取り外しました。

今日は快晴ですが、昨日は藤枝市でもかなりの大雨が降りました。

基礎の中をのぞくと、まるで小さなプールのように雨水がたまっていました。

「この水、どうやって排出するのだろう?」と思われるかもしれません。
しかし、ヤマタケ建設ではあらかじめ“水抜き穴”を設けていますのでご安心ください。

基礎工事中に降った雨を外へ排出するだけでなく、もっと大切なのは「もしもの時」に備えることです。

近年、全国的に豪雨や台風などの災害が増加し、住宅の床下に浸水するリスクも高まっています。
災害時や水道配管の漏水があった場合、一度床下にたまった水は簡単に乾きません。
そこでヤマタケ建設では、各部屋(基礎の区画)ごとに水抜き穴を設け、水を効率よく排出できるようにしています。

勢いよく水が外へ流れ出る様子は、まさに力強い安心の証です。

通常はネジ式キャップでしっかり密閉し、水の逆流や虫の侵入も防いでいます。

目に見えない部分にも、こうした小さな工夫の積み重ねが長く安心して暮らせる家づくりにつながっています。

基礎の水抜き穴については、「ふさぐべきか」「ふさがないべきか」で賛否両論があることも事実です。

水抜き穴をふさがない場合は、雨や漏水によって床下に水が自然に排出される安心感がある反面、外部からの雨水や害虫の侵入リスクがあります。
一方で水抜き穴をふさぐ場合は、害虫や外部からの水の侵入を防げるメリットがあるものの、排水ができず水が床下に溜まる危険性が残ります。

ヤマタケ建設の水抜きキャップは、この双方のデメリットを解消した工夫がなされています。
ネジ式の密閉キャップは、普段はしっかりと密閉して外部の水や虫の侵入を防ぎつつ、必要に応じてキャップを外して排水が可能です。
これにより、両方の「いいとこ取り」ができる合理的な施工方法となっています。

ただし、この工法の効果を最大限に発揮するには、定期的な点検やメンテナンスによる適切な管理が不可欠です。

これからも、災害に強く、長く安心して暮らせる住宅づくりを目指し、細部の工夫を大切にしてまいります。

@2022.YAMATAKE.CO.LTD