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藤枝市:また錆びてしまった…「トタン屋根」のメンテナンス

施工事例

12年前にリフォーム工事をさせていただいた藤枝市のOBお施主様A様より、

「屋根がまた錆びてきたので塗装をしたい」とのご相談をいただきました。

以前も外壁塗装とあわせて、屋根の塗装をしていますが、また錆びてしまったとのこと。

なぜ錆びてしまったのでしょうか?

その原因は、屋根が錆びやすい屋根材の代表である「トタン屋根」だからです。

このようなことが起こるのは珍しくありません。

では、なぜトタン屋根は再び錆びてしまうのでしょうか。

トタン屋根は鉄板の表面に亜鉛をメッキした素材で、亜鉛の被膜が鉄を錆から守っています。

しかし、時間の経過とともにメッキが薄くなり、雨や湿気、酸性雨などの影響で錆が進行します。

さらに、以前の塗装の塗膜が劣化すると防錆効果が弱まり、7〜10年程度で再塗装が必要となるのです。

A様の屋根も、以前の塗装から年数が経ち、再び錆が出てしまったというわけです。

こうした理由から、現在の新築やリフォームでは、トタン屋根に代わってガルバリウム鋼板が主流の屋根材となっています。

ガルバリウム鋼板は亜鉛だけでなくアルミやシリコンの合金メッキが施されており、トタンに比べて錆びにくく耐久性が高いのが特徴です。

価格はトタンよりやや高めですが、塗装や補修の手間が少なく、長期的に見てコストパフォーマンスに優れた屋根材です。

現在でも昔ながらの住宅や倉庫、古民家などではトタン屋根が使われていますが、新築住宅や現代のリフォームではほとんどがガルバリウム鋼板に置き換えられています。

それでも既存のトタン屋根を長持ちさせるためには、錆びた部分の除去や錆止め塗料の使用、塗膜を厚く塗ること、雨樋や接合部の確認など、適切なメンテナンスが欠かせません。

A様邸も今回の塗装により、錆びやすいトタン屋根をしっかり保護し、屋根の寿命を延ばすことを目的に作業を進めます。

(Before)

(ケレン・洗浄)古い塗膜や錆を落とし表面を整えた後、高圧洗浄で汚れや削りカスを洗い流し、新しい塗装の密着性が良くなるようにします。

(洗浄後)表面の茶色い錆は残っていますが、これ以上削ると穴が開くため、ぎりぎりまで処理しています。

(一度塗り)下塗りで錆止めと密着性を確保。

(二度塗り)仕上げ塗装で耐久性と美観をアップ。

(Before)

(After)

(Before)

(After)

無事に塗装が完了し、トタン屋根がしっかり保護されました。

定期的なメンテナンスで、これからも安心してお住まいいただけます。

トタン屋根の錆でお悩みの方も多いと思います。

錆は放置すると屋根の寿命を縮めてしまいますが、安心して暮らすためには、適切なケレン処理や塗装といった定期的なメンテナンスが欠かせません。

早めの対応で、屋根を長持ちさせましょう。

もちろん、トタン屋根だけでなく、瓦やガルバリウム鋼板など、どんな屋根でも、定期的な点検とメンテナンスは欠かせません。

気になる屋根の状態がある方は、お早めにご相談ください。

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