年末が近づき、大掃除を機にご家庭の水まわりの不具合に気づく方が増えています。

洗面台まわりは日々使う場所ですが、トラブルの“前兆”に気づきづらい場所でもあります。

その中でも目に見えにくく見落としやすいのが「洗面台シャワーホース周辺の水漏れ」です。

今回は、主な原因や部品寿命、正しい点検ポイントを解説します。

シャワーホースの主な水漏れ原因

洗面台のシャワーホースは、多くの場合5～10年が交換の目安です。

・シャワーホース（主に樹脂や金属メッシュ被覆）は、長年の曲げ伸ばしや経年劣化で微細なヒビや破損が生じやすくなる

・接続部のゴムパッキンは、経年で硬化・縮み・ひび割れしやすく、これが水漏れの主因

・洗浄剤や塩素系漂白剤、熱湯などの過度な使用は、部品の劣化を早める場合がある

多くのメーカーも、5～10年を経過した部品は“消耗品”扱いで定期的な点検・交換を推奨しています。

10年以上使っている場合、突然の水漏れトラブルも少なくありません。

水受けタンクとは？なぜ点検が必要？

洗面台の収納内には「水受けタンク」と呼ばれる小型容器が設置されていることが多いです。
このタンクはシャワーホースや蛇口周辺からの“わずかな水漏れ”を一時的に受け止め、床への被害を防ぐ役割を果たします。

・通常は掃除の水滴や作業時の一時的な流入程度しか溜まらず自然乾燥で済む程度

・タンク内に頻繁に水が溜まる・なかなか乾かない場合は、ホースやパッキンからの“持続的な水漏れ”が発生しているサイン

✅自分でできる点検ポイント

・洗面台下の収納内を開け、「水受けタンク」に水が溜まっていないかを確認する

・シャワーホースや接続部に錆び・カビ・水滴・結露がないかを目視で点検

・ホースを軽く曲げ、表面にヒビや変色、異臭がないかチェック

✅水漏れが疑われる症状

・タンク内にしょっちゅう水が溜まる

・接続部やホース表面に水滴がつきやすい

・洗面台下の収納が湿気やカビ臭い

推奨される対応

・5～10年を目安に、メーカー基準で部品点検・交換を検討する

・水漏れが解消しない場合は、すぐにご相談を！！

放置した場合のリスク

軽微な水漏れでも、気づかず放置すれば重大なトラブルにつながります。

・洗面台下収納や床の腐食・カビ発生

・隣接する内装・壁材への二次被害

・修繕工事が必要となり高額な出費になる場合も▶実際に起こった事例はこちら

洗面台のシャワーホースと同じ構造・材質の「キッチン水栓シャワーホース」でも対応・点検方法は同様です。
普段の掃除・年末の点検時には両方まとめて点検しておくと、安心です。

「水受けタンクに水が溜まっていたら異常のサイン」と覚えておきましょう。
（※掃除の際など一時的に水が溜まる場合は問題ありません）

ちょうどこのブログを読んでくださった機会に、ぜひ一度ご自宅の水まわりを点検してみてください。

その他▶キッチン水栓の交換事例