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パッシブデザインの話

家づくりに活かそう!太陽の光(日射熱)で家を温めるノウハウ③

2020年11月04日

 

こんにちは。ヤマタケ建設の竹田陽平です。
前回は土地と日当たりの関係についてお話ししました。今回は住宅を設計する上でのポイントについてです。
 
① 南面の窓面積を確保する。
② 庇の出をきちんと検討する
です!!
 
まず①ですが、そもそもどれだけ太陽の光を採り入れたくても南面の窓が少なくてはどうにもなりません。間取りにもよりますが、南面の窓面積は多めに確保することが自然の力をうまく利用して快適に暮らす上でプラスになります。
 
続いて②ですが、①でつけた窓に庇をつけない場合、夏に家の中が暑くなり過ぎて非常に不快になります。まず大前提、窓に庇を付けることを忘れないでください。
(このあたりのお話は以前の「陽射し対策」で詳しく説明していますので、参考にして頂けると幸いです。>>>「陽射し対策編②」はこちら
 
ここからがポイントです。庇の出を検討して、夏冬それぞれの陽射しの入り方をコントロールしていきます。

どういうことかというと、庇の出を大きくすればするほど、陽射しは入らなくなり夏に有利になります。反対に庇の出を小さくすればするほど陽射しが入るようになり冬有利になります。

     

     

この矛盾するような関係を解決するのが太陽の南中高度の変化です。太陽は夏と冬で南中高度が変化します。簡単に言うと太陽の光は、夏は真上から、冬は斜め上から入るのです。

これを利用して、夏はなるべく家の中に入る陽射しを遮り、反対に冬はなるべく家の中に陽射しを取り込める最適なサイズを検討することが大切です!!出すぎもダメ、出さなすぎもダメということです。
 
それでは、実際に最適な庇のサイズを検討するためのシミュレーションをご覧いただきましょう! 夏は最も暑い8/10、冬は最も寒い1/20それぞれの12:00の日照シミュレーションをもとに庇の出を検証していきます。

では早速、写真のお宅で庇の出を検証してみましょう。

     
 
まず夏の検証です。
庇の出を40センチにしてみます。
家の中に陽射しが入ってしまっています。これではNG。


庇の出を80センチにしてみます。
家の中に陽射しは入りません。夏の庇の出としてはこれでOKです。

 
続いて冬の検証です。
同じく80センチの庇の出です。
きちんと陽射しが家の中に入っています。


このお宅の最適な庇の出は80センチということがわかりました!!

     
 
ちょっとめんどくさいなーとお思いになるかもしれませんが、この作業をすべての窓ですることで夏、冬ともに自然の力をうまく利用して快適に過ごすことが出来るようなります!
 
いかがでしたでしょうか?
夏と冬の陽射しをうまくコントロールすることが、なるべく暖冷房設備に頼らず快適に生活するポイントでした。