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パッシブデザインの話

家づくりに活かそう!太陽の光(日射熱)で家を温めるノウハウ②

2020年10月26日

 

こんにちは。ヤマタケ建設の竹田陽平です。前回は太陽の光で家を温めるコツについてお話ししました。>>>「この冬やってみよう!太陽の光(日射熱)で家を温めるコツ①」はこちら

今回は一番大切な大前提のお話になります。
まずは建設予定地の日当たりの検討をきちんと行うことが肝中の肝です。 そもそも太陽の光が当たらないお家では温めようがないからです。
 
では具体的なポイントは
◎日当たりはどうか?
◎周辺環境によって遮られてしまうことはないか?
◎真北に対してどの程度振れているか?(北西や北東向きの度合い)
を捉えることです。
 
事例とともに解説していきます。以前ご紹介した(街中にある2Fリビングの家)の場合どのようなスッテプを踏んでプランニングをしていったか上記のポイントをもとに検証してみます。

     
 
ヤマタケではまず建設予定地の3Dシミュレーションを必ず行います。 下記の図はこちらの建設予定地の周辺環境を3Dパースにて作成したものです。

     

オレンジの線が真北を示していて、この土地は真北に対して10°北東に振れています。 ちなみに真北に対して振れ幅が少ないほど、夏冬通して太陽の光のコントロールがし易くなります。 これに経度と緯度のデータを入力することでその土地の日照をシュミレーション出来ます。太陽の光と周辺の建物による影が表示されます。
 
この日照データは12月の10日の9:00を示したものです。

     

ほとんど建設予定地に太陽の光が当たっていません。

時間を動かしてみます。

     

     

     

11:00、13:00、15:00と一日を通してほとんど日が当たらないことがわかりました。 仮にこの土地に一般的な1Fにリビング、2Fに寝室のようなプランをした場合、前回お話しした、太陽の光で家を温めて快適な生活をすることは難しいかもしれません。

そこで、こちらのお宅には一日の中で一番過ごす時間が多いリビングを日当たりと風通し の観点から2Fに提案しました。

では、また3Dシミュレーションで検証してみましょう。駐車スペースを敷地の西側に確 保して建物の概形を入力します。(1Fと2Fの境に線を引いてあります。)

     

     

     

     

9:00~13:00までは十分な日当たりを確保できていますね。四角く表記した窓に太陽の光が当たっています。建物をL字にして真南方向を開けたことでより日当たりがよくなっています。実際のプランではここにウッドデッキを作って物干しスペースとしています。 15時頃からは陰になってしまっていますが冬の夕方の太陽の光はそもそも熱量が弱いので日当たりはほぼ合格点と言えると思います。
 
このように地道に日当たりを検証することで今回のような隣のお宅との距離が近く日当たりの確保が難しい土地でも、太陽の光を十分に取り入れて快適に生活することができます。

     
 
いかがでしたでしょうか?太陽の光をうまくコントロールする大前提は土地の日照条件をきちんと把握しプランニングする事がとても大切というお話でした。

次回は太陽の光を夏と冬でコントロールするポイントについて詳しくお話ししたいと思います。
それでみなさまごきげんよう!!

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